仕様の決め方

テープ使用かピン使用か?

更新日:

テープ使用かピン(ストッパー)使用か?

「剃る」か「剃らない」か?
長年この業界で働き、お客様の「声」を聞いていますが、やはり自毛残毛(かつらの下になるご本人の髪の毛)を「剃る」ことに抵抗がある お客様は多いです。
そこで フロント部分だけをテープ使用、周りはピン(ストッパー)で使用にすることで

「生え際を見せるスタイルで、取り外しが楽なかつら製品」を使用されているお客様は多いです。

テープ使用の特長

・全体をテープで使用することで頭皮へ密着しフィット感がよくなる。
・強度(粘着度)があるテープを使用すれば2週間程度連続使用が可能になる。
(シャンプーもかつらをつけたままできる。取り外さなくてもよくなる。)

テープ使用のデメリット

・テープ使用部分の髪の毛を「剃らなければいけない」
・テープの付け替えが面倒。
(粘度のあるテープならば、一度かつらを頭皮からはがしても再度使用は一応 可能ですが、密着強度は 落ちます)
かつらをつけたままのシャンプーも可能ですが、その際頭皮をスッキリ洗った感じになりにくい。
長期連続使用の場合(就寝時もつけたままの状態だと)耐久性が落ちる。

ピン(ストッパー)使用の特長

・取り外しが簡単。
・毎回シャンプーの際にスッキリと頭皮が洗える。
(テープ使用でも外せばスッキリとシャンプーは可能です。)
・就寝時かつらを外すことで耐久性が上がる。

ピン(ストッパー)使用のデメリット

・ピンの厚みがあるのでテープ使用と比べると頭皮へのフィット感が落ちる。
(強度があるテープ使用と比べると)接着強度が落ちる。
フロント部分でピン使用の場合は「生え際を見せるスタイル」はむつかしくなります。(頭皮とフロントベースの間にピンの隙間ができやすい為)

生活スタイルから考える

テープ使用に向いている人

・かつらが外れてしまう事に不安を感じる人(強度テープ使用)
・フィット感重視の人
・生え際を見せるヘアースタイルを好む人 ・・詳しくはフロント素材の選び方を御覧ください。

ピン(ストッパー)使用に向いている人

・毎日しっかりと頭皮をシャンプーしたい人
・かつらの耐久性を上げたい人
・テープの付け替えが面倒な人

普段は「ピン使用」で休日等のスポーツをする時は「テープ使用」のお客様も多いです。

テープ、ピン(ストッパー)について (写真)

お客様の生活スタイルによって、テープ、ピンの使い方も色々あります。

ピン・ストッパー

カツラ ピン ストッパー

 ピンは左写真のようにベース(土台)に縫い付けます。

一般的にはフロントにピン×1、その他周囲にピン×4~5個を使用します。

この写真ではベースの周囲を「折り返し加工」しており、ピンの縫い付けに適しています。
☆「折り返し加工」はテープ使用には適しません。

 

 テープの貼り方①(フロント部) 

カツラ 両面テープ 貼り方

 フロント部をレースタイプやスキンタイプにした際は、その部位の全面にテープを使用した方がよいと思います。

レース、スキンは素材が柔らかいのいで、全面にテープを使用する方が安定しやすいです。

素材が柔らかい(薄い)のでテープの取り外しの際はご注意ください。必ず「剥がし液」を使って剥がしてください。
 テープの貼り方②

カツラ 両面テープ 貼り方

 フロントの縁にテープ×1枚使用、その他周囲にテープ×4~5枚使用。この枚数でもしっかりと接着します。

 

  • しっかりとした接着力をもとめるならば、全周囲に隙間なくテープを使用した方がよいです。
    ただ・・・・

「取り外し、再度のテープ貼り、がめんどう」
「テープの消費が激しい」
等の問題があります。

そこで

「テープの貼り方②」のように使用するテープの数を調整したり、テープの幅を半分にして使用されてもよいと思います。(写真のフロントは、通常の幅、その他は幅を1/2にしています。)
ポイントとしては、

まず真ん中に1枚両面テープをはります。

両サイドは、生え際の薄毛が進行し始めた部分(こめかみの上あたり)にはります。この部分でしっかりと、かつらを頭皮に接着すると、生え際全体にテープを貼らなくても、かなりしっかりと接着(密着)できます。


 

「テープの貼り方②」のような場合で、フロントはテープ使用、その他の部分はピン使用のお客様も多いです。

「テープの貼り方①(フロント部)」のようにフロント部をレースタイプやスキンタイプにした際のテープの貼り方は、
レース、スキンの端ギリギリでテープを貼るのではなく、1~2ミリ程度の隙間を作ってもよいと思います。
1週間程度の長期使用ですと、テープをレース、スキンの端ギリギリで貼ると、テープの「粘度」により、生え際部分がベタベタする場合があります。(個人差がありますので、各自でご調整ください。)

フロント素材でレースタイプやスキンタイプを使用し、

「生え際を見せるスタイル」を望まれる場合は、

フロント部分は全体に隙間なくテープを貼ることをお勧めします。

テープの再生

基本的に一度かつらを頭から外すとテープは再度新しいものと取り替えます。

ただ 強度(粘着度)があるテープを使用すれば、一度頭皮から外しても、まだ接着力(粘度)が残っている場合があります。この場合ですと再度そのまま使用することもできます。

毎日シャンプー毎にかつらを外し、強力両面テープは週に1回だけ取り替えるお客様もおられます。
(但し、お客様の汗のかきかた等の違いで、一度外すと接着度・粘着度がなくなってしまう方もいます。)

・・強度のあまりない両面テープは一度外すと、接着力はなくなります。
次のページ人毛使用、人工毛使用?」へ移動

-仕様の決め方

Copyright© かつら屋ドットコム , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.